【FF15ネタバレ感想続き】最初からながながと愚痴

ヴェルサスのトレーラー見てたら悲しくなってきたので、こっそりとぐちぐちと…続けていきます。愚痴です。

 

 

そもそも、ゲームデザインとしてオープンワールドのマップが今回のストーリーにあっていないように感じました。

チャプター2以降、祖国は襲撃を受けたので戻ることもできず、当初の旅の目的であった和平のための結婚式もどうなるのやら…といった感じで非常にシリアスです。

となると、チャプター1でキャラクターに愛着を持った人たちほどストーリーに沿ってそれなりにメインクエストをさっさと進めてしまうものではないでしょうか。実際キャンプしたりチョコボに乗ってはしゃいでる状況じゃないですし。

 

 

旅の目的も、よくわかりません。
最初は和平協定で結ばれた結婚式のために…ですが、そもそもキングスグレイブ見てないとなんでルーナと結婚することが和平協定の一部となり得るのか分からないと思います。普通ならノクトと帝国側の姫とかが結婚しますよね。

(ルーナは神凪として、世界中で尊敬されている存在であること、その神凪が治めるテネブラエは現在自治が認められているものの帝国の支配下にあること、についての説明がゲーム内で不足しています。イグニスは参謀キャラなんだからそのへんよく分かっていないプロンプトに説明する…という形でもいいでしょうに)

 

ところが、和平協定は裏切られる形で無くなったため、一旦旅の目的を失うわけです。
ここらへんの喪失感とかがしっかり描けていないことが問題。すぐにコル将軍と会って次のことを教えてもらえるので、目的がブレブレのように感じてしまいます。

 

その後、真の王となるためにはファントムソードを集めることが必要と言われるので、ファントムソードを探すことになります。
ここは話としては力を求めて仲間と旅をする王道のRPGなのですが、細部が雑です。

まず現在不明の墓所の場所を探してくれているはずのコル将軍がその後オルティシエに発つまで出てこない。コル将軍がハンター仕事を受ける代わりにハンターに探してもらうとかいう話はどうなったんだ…、しかもディーノの宝石クエストで墓所のあるダンジョンに行かされます。慈王の墓所なんてむき出しになってるんだからその情報くらい教えてくれてよかったのに。コールマークスタワーなんて見るからに怪しいですし逆に火山の奥とか炭鉱の岩の隙間の先にある墓所とかどうなってるんだ。このへんは世界に散らばる本で墓所や王のエピソードが見れても良かったと思います。

(逆に世界で見れる神話については、世界観として重要なものではないのでしょうか。各地の本は貯めておいて読み返す事もできないですし、チュートリアルで絵画が飾ってあるので、どこかの教会でそういう話を教えてくれるイベントがあってもよかったのでは?そのへんが雑に感じるところです。)

 

ここのチャプターでダンジョン内のファントムソードを全部集めなきゃいけないことにすれば、旅としてはまだ納得出来るし、どこのダンジョンからでも自由に攻略できるようにすればオープンワールドとしての体裁も整ったはず。(順番をある程度絞りたいなら、先に3つほどダンジョンの場所を教えてもらい3つがクリア出来たら将軍から連絡が来て残りの墓所を教えてくれるとか)

クリア後には各ダンジョンの奥に高難易度のダンジョンが設定されているので、それをそのまま活かせばファントムソードまでのダンジョンは多少難易度を下げても問題なかったと思います。

 

また、父のレギスも30年前は旅をしたということで、おそらく墓所をめぐる旅をしたのかと思うのですが、シドのサブイベントで全開の旅の話が聞けるイベントがあってもよかった、というか無くちゃおかしいと思います。

FF15のテーマとしては、父と子の関係性というのも重要だったはず。
FF10は各地に残るスフィアやアーロンの思い出話からジェクトの人となりが分かるようになっていましたが、15はそういうの一切なし。キングスグレイブを見ていないと、まったくどんな人かもわかりません。
(更に言うなら30年前は何のために旅をしていたのかきっちり教えてほしいです)

 

すべてファントムソードを集めないまま、今度は神の力を求めるとかいう話になるので目的がブレているように感じられます。最後までファントムソードを集めなくてもクリア可能なので、ファントムソードってなんだったんだろう…って話になります。

その合間でノクトたちがレイヴスに会って父の剣を携えていることに気付き、負けイベントでも挟んでおけば話としてもつながる…かな?

 

ファントムソードをすべて集めたあとに、ルーナからの交換日記で「ファントムソードだけでは真の王になれない、神の啓示を受けクリスタルに認められなければ…」ということを教えてもらっていれば、神の啓示を受けながら指輪を受け取ることを目的にも出来たと思います。

 

頭が痛いからといって知らない人からの誘いでホイホイタイタンのところまで行き死にかけ、レガリアまで盗られてしまうのは、国が襲撃を受け帰るところのない一行の行動としてあまりに軽率すぎます。

(やばくなったら帰るとか言ってますけど実際やばくなったら正体を知ったアーデンの船に乗せてもらう準備のなさ)

 

参謀であるイグニスがアーデンのことを知らないのも不自然極まりなかったですが、そこは「これだけ情報量に差があるから戦争にボロ負けしてるんだな…」と思いました。ただイグニスは後にジグナタス要塞については説明してくれており、こういうところも雑です。和平協定のための結婚式を挙げるなら帝国のお偉方も出席するでしょうに、宰相すら知らないなんて外交として問題があるように思えます。

そもそもキングスグレイブの時点でアーデンが直接ルシスの王城に乗り込み和平協定の話をしているのですから、レギスから赤い髪の宰相には気をつけろという話くらいあっても良かったような気がしないでもないですが。

 

その後レガリアの無いままラムウの啓示を受けることになりますが、まずレガリアが盗まれるくだりで話がごちゃごちゃになっています。

なぜ帝国軍はレガリアを接収したのか?当然王子たち一行をおびき寄せる狙いはあったでしょうが、この時点でノクトたちを殺すことはアーデンの狙いではなかったはず。
アーデンのことを帝国内でよく思っていない人もいるのは当然わかりますが、レイヴスに絡まれたあとにいけしゃあしゃあと登場してくるんですよね。ここにレガリアあったの知ってたの?何がしたかったの?って感じ。

 

それに乗って帝国基地に乗り込むのもなんだかなあです。代車断ったらしいですけど祖国がなくなるような状況なのに何を言っているのか…。


レガリアがそんなに大切なら、コル将軍からレギスが死んだ話を聞いたあとに「レガリアが唯一の形見になっちゃったな」という言うような会話くらいは欲しかったです。この時点では父王の剣の行方はわからなくなってたはずですし…。旅の中でレガリアが一行の中で大切なものだとプレイヤーに思わせるイベントがあっても良かったかと思います。

 

その後のグラディオの離脱については先の記事でも述べたとおり何言ってるんだ…という感じ。もしグラディオがレイヴスに突き飛ばされたことを重く捕らえ、王の盾としてもっと強くなりたいが今このような状況でパーティーを一次離脱して大丈夫だろうかという葛藤があったのなら、当然それが分かるようなサブクエストやイベントを用意すべきでした。ベヒーモスの肉でカップ麺とかそんなのあとからDLCで出してください。

 

 

長くなってきたから分けようかな。